関西上陸。
大阪府堺市にある耳原総合病院のご紹介です。
見学の前にいただいたこちらのパンフレット。春夏秋冬季節ごとに発行される雑誌に加えて院内のアートマップです。みるだけでわくわくしてしまう、読みやすくて想いのこもったパンフレットたち。
堺に到着ー!
バス停から入り口までてくてく、早速なにこれ!?
とかわいらしい壁画がみえてきます、そう、こちらがその病院!
わおー!青空にそびえたつ!
ななな。颯爽とエントランスへ向かいます。そして…
グリーンの大きなオブジェが空からお出迎え。おぉおおおおお。なんという空間の使い方。個人的に、こういう上からぶら下がるものが好きなのと自然の緑が好きなので、葉っぱをモチーフにしたこのオブジェ、いきなり、みとれて開いた口がふさがりません。緑に光が差し込んでいい感じ。はっ!!ココハビョウイン。ハート型の葉っぱなんと19000枚、に希望の芽が重なります。
そして左を向くと
虹の絵画に虹色手すり、そう、そしてこちらの病院は虹色で階がわけられています。
たとえば最上階は紫ー!
とこんな感じ。わかりやすくて美しい。
草花床のあたたかい待合を通り抜けて病棟へ向かいます。
私がすごく良い!!!!、と思ったのが、最上階緩和ケア病棟にあるデッキ。なんと、ベッドごと外にでられるのです。
見上げると青空、見渡すと美しい堺市が一望できる。個人的に、私は自然に勝るアートはないと思っている派(?!笑)なので、つらい時に寝たまま外の空気を感じることができるのは本当にうれしいです。
各フロアエレベータを降りると鳥さんたちが顔を出します。
こちらすべてよくみると堺にちなんだ風景が。そしてなんとこれら室野愛子アートディレクター監督のもと医師を含めた病院スタッフの方々で制作されたそう。業務で忙しい中、制作をともにすることは容易ではなかったはず、、それでも共同制作をすることによりスタッフたちのためのアートにもなりうる。。
各病室での風の伝言プロジェクト。
全国から集められた作家たちのた~くさんの(レプリカではないほんものの)絵画の中から好きな絵を病室に飾ることができます。もちろんチェンジすることも。作家たちの応援よ、とどけ~
小児科フロアはこびとの森~!
処置室までの道のりがこわくないよう森の音楽がきこえてきそう♪木琴は本物ヨ♪なかには小人さんの小さな窓からプレゼントもでてきたり♪
この春の訪れを感じる空間は、!??!
オペ室~!まんまの会という乳がん患者会のみなさん手作りのプラバンのお花は季節ごとに変化するそう。ほかの季節はどんなんだろう~
病院スタッフ用の階段にはこんな工夫も。
スタッフの健康を願い運動を喚起するデザインの力を感じます。
メモリアルルーム。
土壁でできたこのお部屋。人間はだれしも土に還るという静かな強い想いがこのような空間を生み出しました。
(写真はないのですけれど)待合の椅子も立ちやすい高さ、または、自分で座り心地を選べるようになっていたり、スタッフ用の掲示板がなんとも工夫がこらされていて、細かいところまで行き届いた病院全体としての前向きな姿勢を感じました。。
全館では癒しの音楽が流れるなど視覚以外の癒しもふんだんに工夫された耳原総合病院。
アートのワークショップ、ホスピタルアートについての講演会もたびたび開催されていて、私もおうちが近ければ毎回参戦したい興味深い講演がもりだくさん。。。!
病院全体としてのアートが素晴らしいのはいうまでもなく、
患者さん×病院×地域の方々、の3方向の連携がすばらしくなされていて、このような病院がもっと増えればよいのになぁと思わずにはいられません。
耳原総合病院
公式サイト
公式サイト(ホスピタルアート)
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ありがとうございました。