HospitalArt紹介【カロリンスカ病院】

やってきました~!!

なんと美しい、澄んだ空気なのでしょう~!!

ここはホスピタルアート先進国なんて呼ばれるお国でございます…

 

そう、スウェーデン。

私がホスピタルアートというものを知ってからスウェーデンという国は何度も耳にしていてとっても気になっていました。医療福祉大国とよばれる北欧。
”1%ルール:共建築の新築改築に関して予算の1%(病院の場合は2%)をアートに割くこと”が法律で定められている。この国でおこった「お金なくても芸術で生活を豊かにしよう」という運動がきっかけでできたともいわれています。

いちどスウェーデンの病院をこの目でみたい…!と、思っており、、

ついに、、、!Hej!!!!!!

ストックホルムのカロリンスカ研究所に隣接している、カロリンスカ病院と新カロリンスカ病院にお邪魔させていただきました。

おとずれたのがちょうど新カロリンスカ病院のオープン直前で、そのアートを手掛けたディレクターMartin West氏に直接院内を案内していただくことができました。

 

まずは(旧)カロリンスカ病院。
入ると天井には青い光が。

生命の誕生、心臓の音を意味するライトがエントランスを照らしています。この病院の入り口横にはキッズスペースなるものもありその日も何人か子供たちが出入りしていました。子供たちが怖くないように、、!

入院病棟に入ると

じゃじゃーん。吹き抜けとなっているエリアに大きなオブジェが。どの角度からもみえるよう、そしてこの青い光時間がたつごと色が変化していくのです。まるで大きな月の増殖を目の当たりにしているような不思議な感覚にとらわれます。

エレベータで地下に降りたその先では、耳をすませば静かな音楽が聞こえます。

お花にクラシック音楽を聴かせるとよく育つなどと聞かれるように音は健康にとても重要な要素だと私は思っていたのでうれしくなりました。クラシックや自然の音が、いいなぁ!人間一番最後までのこる感覚は聴覚っていうしね。。

廊下もとても広くこれは主に医療者たちの業務のため。医療ロボットがすいすいと何台も通っていったことは私の目にとても新鮮にうつりました。(写真にはうつっていませんが)なにこれ!?!?!と私はロボットにくぎ付け。はい、時代遅れの私には病院にロボットだなんて新鮮しかないっちゃ。スウェーデンはロボット化していくことに抵抗がないんだとか。さすが先進国。時代はやはりロボットなんだな。。?はてさてそれでは人間にしかできないことってなんだろう。

新病院とむすぶ廊下。大きな壁画から額縁におさまった絵画までここだけでなく病院のいたる廊下には厳選された絵画が描かれ飾られています。

そして、、新カロリンスカ病院っっ
玄関
じゃーーーーーーーーーん!!

なんという解放感!もはや現代美術館。
ここは病院の顔で一番多くの人が目にする通るところ、ということで、アートディレクターも一番力をいれられたんだとか。
中心奥の大きなテキスタイル作品の迫力はすごい存在感、たいしてホールの両脇に段ボールが等間隔でおかれていたのですが…

こちらは儚い紙でできた美しい作品が丁寧に飾られているのです。オープン前で箱入り状態FRAGILE

両作品の対比をものがたっています。建築をふくめこのつつぬけの解放感は本当に素晴らしくまさに病院に入った途端病院であることを忘れさせることでしょう。

こちらは誰もが使える食堂~!

オブジェのみえる中庭をかこみ、いわゆる北欧インテリアが並んでいます。

大講堂。これは医療従事者のためでありますが、よりより仕事ができるようにと。円形の舞台のような構造には大きな窓から燦燦と光がふりそそぎます。

そしてちょうどまさに制作者であるアーティストがカーテンのとりつけをされているところを拝見できました。

病院らしからぬなんとも斬新な色使い。ゴージャスな舞台の緞帳のようでワクワク。

そして最後はスウェーデン語でANDAKTSRUMとよばれる祈りの部屋。日本の病院にはおそらくない、神様に祈りをささげるお部屋。

神聖なるスペースにふさわしくゴールド調の美しい作品、アートとお部屋の空気感がマッチしていてずっと居たい気分にさせられました。

 

念願の、ストックホルム。日本との大きな違いはやはり国を挙げてアートを必要なものとしているところでしょうか。資金面ももちろん、アート?在って当たり前ですが何か?という空気をひしひしと感じとりました。また、アーティストの立ち位置。建設の最初の段階からアートをどこに配置するかを会議するのです。だからこそ生まれる病院とアート、空間の一体感。アートは確実に人間の健康におよぼすと私は信じています。まず日本でももっともっと認識が広まるといいな( *´艸`)

カロリンスカ病院
公式サイト

ありがとうございました。